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第18回放送 認知症でも安心して暮らせる社会を目指して

出演:認知症の人と家族の会徳島県支部 代表世話人 大下直樹さん

 認知症の人と家族の会とは、全国に支部があり、約1万人の会員が励まし合い、助け合って認知症があっ ても安心して暮らせる社会を目指して活動を続けている団体です。徳島県支部には現在、約70名の会員が 活動をしています。

その会が母体となり、今年の6月から徳島県の委託事業としてスタートさせたのが認知症の患者を介護す る家族の介護相談や悩み事をサポートする「徳島県認知コールセンター」です。また、同時に認知症の専門 医が適切な治療を提供する「認知症疾患医療センター」が徳島県中央病院に新設されました。

高齢化社会が進む日本では、年々認知症の患者数は増加傾向にあり、若年化も進んでいると言われてい ます。そんな中、国をはじめとする行政ではさまざまな支援体制の構築を図っていますが、まだまだ認知症患 者への理解と支援が充分とは言えず、介護に疲れたり、悩みを抱えている患者やその家族がたくさん存在す るのが現状です。

そんな家族が駆け込み寺として気軽に利用していただきたいのが「徳島県認知症コールセンター」の一番 の目的です。電話を受ける相談員は、認知症の家族の介護経験のある人、また看護師や介護士など専門 的知識のある人で、患者一人ひとりの症状に応じて介護方法や医療機関を紹介してくれます。また具体的 な相談だけではなく、愚痴や悩み事を相談員に話すことで、気分が晴れるという家族の方もたくさんいます。 自分一人だけが苦しんでいるのではない。同じような経験をしている人がたくさんいる。何より心が折れそ うになった時に話が出来る相手や場所かある。

そんな心のよりどころがあるだけで、少しは心が軽くなるのではないでしょうか…?
「徳島認知症コールセンターを認知症と闘っている患者さんやその家族にとって駆け込み寺のような存在に したい」と話す大下さん。

その新たな活動は始まったばかりです。