お彼岸について
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉で季節の分かれ目を改めて感じる方も多いのではないでしょうか?
お彼岸は、ご先祖様を中心に、みんなの心がひとつになる楽しい団らんの時です。
お彼岸には、ぼたもちやおはぎや精進料理に箸をのばし、親類や隣近所におすそわけをします。
不思議なことにお彼岸時には、野に山に自然の恵みが芽吹き実りはじめる頃と重なっています。
漂う香りにつつまれて、お仏壇の前に座るとき、思わず合掌し、深く祈りを捧げてしまうのは、自然と共にある人の命の在りようなのかもしれません。
春秋のお彼岸は、春分、秋分の日と呼ばれている中日をはさんで、前後一週間がそうです。
私たちの現世を此岸(しがん)、悟りを開いた涅槃の境地を彼岸と仏教では呼びますが、他界された人々が安らかに成仏しておpられるお彼岸と心の対話をするための一週間であり、普段の暮らしの中では、季節の分岐点として、万事つつがなくいそしむための区切りともしています。
家族は社会の源といわれますが、お仏壇は家族のいしずえ。
伝統の膳を皆で囲み、今はなきご先祖様を思う・・・。
このひとときが持つ豊かな力を大切にしたいものですね。
仏教とお彼岸
「彼岸の入り」から「彼岸の明け」まで七日間にわたり仏事を行うのは、浄土三昧経の八王日(立春春分、立夏夏至、立秋秋分、立冬冬至に善行を修すべし)の思想に由来していますが、もうひとつ春分と秋分が昼夜の長さが等しくなる中道のときで、仏教も中道を尊ぶところからもきています。
仏様は思想でも行動でも極端に走ってはいけない、と教えています。
そこで中道のときであるお彼岸に仏教修行の基本である六波羅蜜多を実行し、迷いの此岸から、悟りの彼岸に達せよという七日間なのです。
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布施・・・他人へ施しをすること
- 持戒・・・戒を守り、反省すること・規律を守ること
- 忍辱・・・不平不満を言わず耐え忍ぶこと・よく正しい心をもつこと
- 精進・・・精進努力すること・目的に向かってたゆまず努力すること
- 禅定・・・心を安定させること・常に平静な心を持ち続けること
- 智慧・・・真実を見る智慧を働かせること・智恵を磨き、智恵を働かせること
こうした徳目は本来なら毎日心がけるべきなのですが、日頃は忙しくてなかなか実行できないのではないでしょうか。
お彼岸には先祖様のお墓にお参りし、感謝と冥福を祈ると共に、六波羅蜜の教えを実行したいものですね。
また忙しい毎日の中で、ときには、お仏壇の前に静座して香を焚いてみる。
たち込める香りの中でつれづれに父母、ふるさと、子供たちのこと、また自分のことなどを振り返りながら心の散歩に出かけてみることも、お彼岸のすばらしい過ごし方なのかもしれません。
2010年2月 6日 12:19 | カテゴリー:彼岸